課の活動

Division activity

技術課ミーティング

毎週、月曜の朝に技術課メンバーが集まり、ミーティングを行っています。課長からの所内の会議報告や技術課運営に関する報告、各委員会からの報告などが行われ、情報を共有しています。

コロナ禍をきっかけに、基本はオンライン開催、月に一度、対面開催となりました。

技術課セミナー

毎週月曜の朝、ミーティングのあとに当番制でセミナーを行っています。内容は、最新の技術の紹介や業務に役に立つ情報など様々です。

他の人が何をしているか、だれが何に詳しいかを知ることで、困ったときに相談する相手が分かります。同時にプレゼン技術の向上にも一役買っています。

技術報告セミナー

年に1回、その年の業務内容をまとめて報告する機会として「技術報告セミナー」を秋に行っています。

自分の発表の準備は大変ですが、業務内容をまとめ、他の人へ説明する良い機会となっています。

また、他の技術職員の業務内容を知ることができ、新たな発見やコミュニケーションも生まれています。

技術課研修

技術課では個人の能力を高めるために研修を行っています。技術課の中で専門的な知識や技術を持つ者が講師となり、講義や実技実習を行うことで、お互いの能力向上に努めています。場合によっては外部から講師を招くこともあります。企画や取りまとめは課内の研修係が行います。

電気の取り扱い実習

講師:諸岡

内容ほとんどの実験装置は電気を動力としており、コンセントにプラグを差し込むだけで機器は動きます。ただし、電気器具は取り扱いを間違えると事故に繋がります。本研修では電気の基礎知識から簡単な電気工作まで幅広い内容を取り扱いました。講師は第2種電気工事士の資格保持者が務めました。

耐震固定研修

講師:諸岡

内容:地震に備えて機器を壁や床に固定する耐震固定作業は業者に依頼することもできますが、実験室内の小規模なレイアウト変更等で都度業者に依頼するのは費用もかかり、先送りになりがちです。そこで、小規模な固定は自分たちで行えるよう、耐震固定の方法や工具について座学と実習を交えて学び、最後には実際の機器の固定作業も行いました。

生物学研究現場のための写真撮影術

講師:広報室・倉田さん

内容:広報室の方を講師に招いて写真撮影技術について勉強しました。広報室は、研究材料である生き物から研究現場や研究会の集合写真など、様々な写真を撮影しています。講義では、デジタル一眼レフカメラでの撮影のテクニックやコツなど、多くの経験を通して得た知識を熱く語っていただきました。

情報セキュリティ研修

講師:中村

内容昨今、インターネットの普及により、コンピュータウイルス対策などの情報セキュリティの重要性が説かれています。技術課においてもセキュリティに対する意識を高めるため、情報管理解析室(現:データ統合解析室)の技術職員が講師となり、自然科学研究機構における対策について講義を行いました。

CRISに触れてみよう

講師:諸岡中村

内容CRISとは、薬品管理システム (Chemical Registration Information System) のことで、基生研では2018年度から導入されました。導入に先立ち、システムの概要と使い方を学びました。

テレビ会議システム研修

講師:中村

内容:所内に設置されているテレビ会議システムの活用を目指して、実際の使用方法を体験しました。

デジタルカメラの基礎と撮影

講師:竹内

内容:一眼レフカメラの基本~被写界深度とレンズによる遠近感の違いを体感してみる~と題して、カメラの基礎的な知識についての講義と撮影実習を行いました。

研修:動画作成プロジェクト

コロナ禍1年目2020年、パンデミックの状況にどう対応したらよいのかと右往左往していた頃の11月に機構本部から技術課に動画作成の打診がありました。従来実施していた研修がことごとくキャンセルになっていた時期でしたので、研修の機会を少しでも動画により補填したいという意向でした。

経験が無く自信はなかったのですが、撮影はプロに依頼可、費用も機構本部が負担するとのことでしたので、果敢に挑戦を決心しました。実際、2021年度の動画制作では途方に暮れそうになりながら、それでもプロの動画制作者にリードしていただきながらどうにか形にすることができました。この場を借りて動画制作会社(株)NEXT ARROWと企画や出演に協力した技術課の職員に御礼申し上げます。

NIBB公式YouTubeに公開した3本「大型スペクトログラフの紹介」、「プロイディアナライザーを使ってDNAが増えた植物をさがせ」、「基礎生物学研究所 施設紹介ムービー(マイクロドローンで撮影)」に加えて所内限定公開の「アイソトープ実験センターの施設利用方法(入室、出庫、廃棄、退室の4本×それぞれ日英版)」と「液体窒素取扱い講習」の動画(所内専用ページにリンク有)を制作しました。よろしければご視聴ください。(本プロジェクト代表・森)

Python勉強会

講師:杉浦

内容:プログラミング言語であるPythonを用いて、プログラミングの基礎を学ぶ勉強会を、2024年1月から月2回のペースで実施しています。

高校生見学向けホタルの発光実験

講師:森 友子

内容:研究所には、夏から秋にかけて複数の高校生が見学に来ます。これまでは施設を3箇所ほど見学して話を聴くのみでしたが、今年(2024年度)から簡単な実験をするコースを企画し、その説明と練習会を、研修係とアウトリーチ係が中心となり実施しました。「冷やしたらどうなるか?」「熱湯に浸けてみたら?」と皆で意見を出し合いました。

はんだ付け

講師:諸岡

内容:ラズパイ研修のための準備として、CPUののったボードにピンヘッダーを半田付けする作業を有志で行いました。初めての方も終わるころにはきれいな富士山型にできるようになっていました。研修本番に向けて着々と準備が進んでいます。

ラズパイ実習

講師:諸岡、杉浦

シングルボードコンピューター(SBC)であるRaspberry Piを用いた実習を行いました。

温湿度を測定し、ディスプレイに表示させることを目標として、初期設定からセンサーとの接続、ライブラリおよびメインプログラムのアップロード方法などを学びました。プログラミング言語は現在所内で研修を行っているPythonの派生であるMicroPythonを使用しました。今後はセンサーの値を記録したり、ネットワークを活用して遠隔から値を取得するといった内容の実習を計画しており、みんなでステップアップできたらと考えています。(諸岡)

生物学技術研究会

全国の生物系の技術職員が集まり、個々の業務や成果を発表する場として、年に1回(例年2月中旬)生物学技術研究会を主催しています。

口頭発表

口頭発表では各種技術に関する講演などがあり、質疑応答でも活発な議論が交わされます。

ポスター発表

ポスター発表に先立ちに内容の概要説明を口頭発表の形で行うことにより、興味のあるポスターの発表を効率的に聞くことができます。

実物の展示

時には、口頭やポスターの発表だけではなく、実物の展示なども行われます。実際に見て触ることにより、理解もコミュニケーションも進みます。

アウトリーチ活動

研究所では地域貢献の一環として、主に岡崎市内の中学生を対象に職場体験を受け入れています。技術課でも受け入れを行っており、DNAの抽出といった分子生物学の実験手法や施設の管理業務などを体験していただいています。また、全国の中学校・高校からの見学対応も行っております。

写真は、職場体験において、最新の装置を使い、細胞の核に含まれるDNA量の測定を行ったときのものです。キャベツを刻むというお料理教室のような作業ですが、これでも最先端の手法の一つです。楽しみながら研究の一端に触れていただきました。実は講師役の技術職員も実験が上手くいくかドキドキしていました。